2009年12月02日

長期固定金利の住宅ローンの活かし方

長期固定金利のメリットは、安定した返済計画が立てられることですが、これは逆に言うと将来の収入変化がローン返済に生かされないというデメリットも生みます。

住宅ローンの返済は、長期にわたるので詳細で具体的な将来の収支を算定できるものではないので、現在の生活ベースを踏まえた、より安全な無理をしない住宅ローンを組むのが一般的です。

現在のような不況の中では、将来の収入が確実に上昇することがあまり期待できないので、余計に安定感のある長期固定金利型の住宅ローンを選択する傾向が強くなると思われます。

しかし、子供が独立して教育費がかからなくなったり、配偶者が仕事をえたり、当然本人の収入もアップすることも考えられます。このような状況で長期固定型住宅ローンをそのままにしておくのはとてももったいないことです。

長期固定金利型住宅ローンは、安定した返済のための住宅ローンの核に据えるべきだと考えますが、生活に余裕が出てきたら、その余剰を少しづつでも繰上げ返済していくことが、長期金利固定型の住宅ローンをうまく生かす道だと考えます。

繰り上げ返済をするには、1回あたりの最低繰り上げ返済額が決まっているものや繰り上げ返済手数料がかかる住宅ローンもあるので、住宅ローン借入の際には、単に表面的な金利だけを見るのではなく、その辺の事情も考慮して借り入れを決定すべきです。

住信SBIネット銀行の住宅ローンなども長期固定理金利を取り扱っています。色々比較してみましょう。

長期固定金利住宅ローンは、何故実現したのか

長期固定金利型住宅ローンは、文字通り長期にわたる、しかも金利の変わらない住宅ローンです。私たちは、住宅ローンの借り手の立場からのみのリスクを考えますが、金融機関にも、貸し倒れリスク、繰り上げ返済リスク(当初考えていた利息が入らないリスク)、そして、金利固定リスクがあります。

金利固定リスクは、現在のような超低金利で、長期間の固定金利住宅ローン商品を販売した場合、その後市中金利が上昇しても住宅ローン契約当時の低い金利を維持する必要があり、特に、短期で資金を調達する民間金融機関ではこのような金利リスクを避けるため、長期固定金利の住宅ローン商品は、これまであまりありませんでした、

このような問題を受けて、長期固定金利住宅ローンである「フラット35」では、各金融機関が利用者に住宅資金を融資し、住宅金融支援機構がこの債権を買い取り(この買取型の他に保証型があります)、その債権を証券化して市中の投資家に販売する方法で、金融機関のこのようなリスクを解消し、長期固定金利住宅ローを民間金融機関が提供できるようにしました。

フラット35にはSBIモーゲージのフラット35などがあります。

民間金融機関の住宅ローン債権は、住宅金融支援機構を通し債権化され投資家に販売されているので、金利固定リスクや繰り上げ返済リスクは、債権を購入した投資家に移転してリスク分散しています。

長期固定金利住宅ローンとは

住宅ローンは、安定した長期固定金利型を核にする

住宅ローン金利には、大きく分けて固定金利型、変動金利型、変動金利のバリエーションタイプである固定金利選択型の3種類がありますが、このうち固定金利型は、契約の初めに決めた金利が、返済の最後まで変わらない金利形態の住宅ローンで、長期固定金利とは、この返済期間が長期にわたる住宅ローンのことを言います。

長期固定金利型住宅ローンの一番の利点は、返済の最初から最後まで返済額が変化せず、安定した生活設計ができることです。デメリットは、変動金利型や、固定金利選択型に比べ金利が若干高く設定されていることですが、金上昇を気にしたくない方や家庭の事情で配偶者その他の家族が、変動金利型を選んだ場合の返済額の増加に応じてすぐに働きにいけない状況がある家庭は、長期固定金利型の住宅ローンの選択をお勧めします。

現在の超低金利を利用してなるべく住宅ローンの返済を低く抑えたいとお考えの方でも、金利上昇リスクを分散するよう、長期固定金利型住宅ローンを住宅ローンの核にして、変動金利型等のローンを組む合わせることをお勧めします。
金利上昇気配を感じたら、長期固定金利型に変更して、低金利の変動金利型で浮かせた資金をその長期固定金利住宅ローンに繰り上げ返済するのも、大きな効果がありお勧めです。